思い込みが現実の見え方を変える

思い込みが現実の見え方を変える 現実と認識の仕組み
思い込みが現実の見え方を変える

まず思い込みを「消す」のは、間違っている

「嫌われている」と思っているなら、その思い込みを「消す」のが自然に見える。で も、それは逆効果。
思い込みを無理に消そうとすると、心は「明るい解釈」に強引に寄りかかる。たとえ ば「忙しい」という事実を、無視するように感じる。

たとえば、誰かが返事に時間がかかるとき、「無視してる」と思ってしまう。でも、 その人は実は忙しい。でも、その「忙しい」ことを見つけるのは、自分に無理がある 。
無理に「嫌われていない」と思おうとすると、その「忙しい」事実も無視されがちに なる。

なぜ現実が歪むのか

人は、まず結論を決めてしまう。その結論が「嫌われている」というとき、それに合 う材料だけを選び出す。
たとえば、友人が返事遅れたとき、「無視してる」と思ってしまう。そのとき、頭に 浮かぶのは「冷たい返事」や「無視」など、否定的な事例。

でも、反対の材料は無視される。たとえば「今日は忙しい」という事実。それも、自 分の頭に浮かばない。
その結果、現実が「冷たい」という印象に縮まってしまう。

見え方を変えるには、まず「見方」を変える

現実を「見方」で分けるのが大事。たとえば、ある出来事に対して、3つの視点で見 ること。
一つは「事実」、もう一つは「推測」、最後は「願い」。
たとえば、友人が返事遅れたとき、「事実」は「返事遅れた」。
「推測」は「無視しているのかも」。そして「願い」は「もっと早く返事してほしい 」。

この3つを並べて、自分の頭の中で見比べる。そうすると、思い込みが浮かび上がる 。

推測を裏づける材料をどう探すか

「無視している」と推測するなら、その理由を確かめる。たとえば、友人が返事遅れ たとき、
「メールに返事がない」「連絡が取れない」という事実がある。それらが「無視」と いう推測を裏付ける。

でも、その反対の材料も探す必要がある。「忙しい」「体調不良」「別の話題に移っ た」といった理由。
たとえば、友人が「今、別の話題に集中している」と言ったなら、それは「無視」で はない。

そうした材料を、同じ数だけ探す。そうすると、自分の思い込みが「バランス」を失 っていることがわかる。

反対の材料をどう見つけるか

反対の材料は、よく見過ごされる。たとえば、友人が「ちょっと忙しい」と言ったと き、
それは「無視」ではない。でも、その一言を「無視」と思ってしまう人は多い。

そのとき、頭の中で「忙しい」という事実を、もう一度確認する。
たとえば、その人と話したときのやり取りを、すべて書き出してみる。
その中で、「忙しい」という言葉が出ていれば、それは「無視」ではないという証拠 になる。

反対の材料が見つかると、自分の思い込みは少しずつ動く。

結論を急がず、質問を一つ選ぶ

結論を急がず、まずは「確認できる質問」を選ぶ。
たとえば、「友人が忙しいと話したのは、本当ですか?」
あるいは、「その返事の遅れが、無視なのか、単なる遅れなのか?」

質問は、自分の頭の中で「確かめられる」ものでなければならない。
答えが出てこなくても、質問を続けることで、思い込みが少しずつ弱くなる。

どうやって思い込みを「戻す」のか

思い込みを「戻す」とは、単に「消す」のではなく、「見える」ことを確認する。

たとえば、友人が返事遅れたとき、「無視」と思っているなら、
「忙しい」という事実を、頭の中で思い出す。それが「無視」ではないという証拠に なる。

そのとき、自分の思い込みが「見え方」を変える。
見えてきた現実が、自分の心に「ふさわしい」と感じられるようになる。

そうすると、思い込みは、ただの「思い」ではなく、「確かめられた現実」となる。

会話の流れをたどってみる

友人が「今、ちょっと話題が違う」と言ったとき、
その一言を「無視」と思ってしまうのは、自然なこと。
でも、その会話の流れをちゃんとたどってみれば、
「話題が変わった」というのは、ちゃんと話したあとに言ったもの。
その場で「無視」じゃないとわかる。

会話の前後を全部思い出してみる。
誰が何を言ったか、順番がちゃんと見えると、
「無視」という思い込みが、少しずつ薄れ始める。

その人の言葉に耳を傾ける

「忙しい」と言ったなら、それだけじゃない。
その人は、その話のあとに「ちょっと休む」と言った。
それも、無視じゃない。
話が終わってから、すぐ次に話題を移した。
その行動が、無視とは違う、ちゃんとやり取りをしている証拠。

耳を傾けるのは、ただ「話した」ことじゃなくて、
「話したあとに何をしたか」を見ること。
その一言が、自分の思い込みを動かす。

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